2013年10月07日

古布・ブローチ「江戸の粋な女たち」

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古布・ブローチ「江戸の粋な女たち」です〜♪

粋な女性が熱心にお稽古をしたり

語り合ったりの素敵な古布で作りました。

。。。。。。。。。。。。

「雀のお宿」

壮大な宇宙から見たら

一瞬のまばたきにもならない人間の一生。。。

そんな中でも 誰でもそれぞれの小さな

銀色に輝く砂時計をもっていて 

砂のひとつぶひとつぶが

貴重な経験でできている。。。

どんな小さな砂粒のような経験でも

最後にはそれが集まって

一人の人間の銀河になる。。。

無駄な粒は一粒も無いのです。

そんな気がします。

またまた昔話で申し訳ないのですが。。。

これは私がはるか昔に見た

そんなちっぽけな砂粒の一つ

「雀のお宿」のお話です。。。

。。。。。

あのバブルなんていうものが

誰の頭にも浮かばなかった時代

私が貿易会社で秘書をしていた頃のお話。

秘書というと聞こえがいいですが

要するに雑用係りです。

国際電話の応対や貿易書類の作成

出荷の為の船や飛行機の手配、

テレックスでの通信

(まだパソコンなど影さえも無く)などといった

通常の貿易業務の他に、お茶汲みや使い走り

簿記から はたまたトイレ掃除まで 

ありとあらゆる事をやらされました。

でも若くて健康だった私は

その仕事が大好きでした。

ある日社長命令で

海外からのお客の接待を

おおせつかりました。

大事な大口のお客なので

まずは歓迎ディナーの用意から。

「料理が美味しくて 

外国人が泣いて喜びそうな場所で

予算は〇〇万くらい。。。」

難しい注文でした。責任重大です。

お客様は二人のイギリス人とオランダ人が一人

それぞれ奥方を連れておいでです。

初めての経験だったので不安で一杯でしたが

電話帳で私は必死で探しました。。。そして!

ついに見つけました。老舗の日本料理屋を。

大黒屋さんという名前でしたか、

料金もまずまずで、なんと芸者さんも呼べるとの事。

場所はたしか浅草に近い三筋あたりでした。

ところが! 実際に行ってみると 

大正時代の焼け残りか?

と思えるほどの廃屋に近いような

古い古い一軒屋で。。。

まだまだレトロブームは先の話なので

洒落た店構えの小奇麗な料理屋さん

を想像していた私は思わず絶句しました。

もう冷や汗ダラダラ。。。

ぎしぎしと薄暗い階段を昇って

社員数名とお客達が2階の座敷へ上がり

私はどんどん不安になってきました。

「こんな古い家で。。。大丈夫かな〜」

そのうちにお料理が運ばれてきました。

美しく飾られたお膳。。。口取りに美酒。。。

味はとても良かったので少しほっとしました。

お客達もレトロな室内が

かえって気に入ってくれたようです。 

私は「サムライハウス」とか何とか言って

ごまかしてました〜(笑)

宴もたけなわになってきた頃 ついに

現れました〜〜〜!粋なお姉さんたちが!

間違いなく年配のどっしりとした芸者衆

だろうと想像していたのですが

なんとなんと

輝くばかりの妙齢の綺麗どころがお二人!

三味のお姉さま方もご一緒に。

まだお酌さんなのか。。。

半玉修行を終えたばかりのような初々しさ。

京舞妓のような振袖姿でした。

揺れる花かんざし。。。

「ウソだろう〜っ!?」というような殿方達の表情を

私はしっかりと見ましたよ。

あでやかな絹ずれの音と共に

三味に合わせて優雅に踊るは 歌うは

その麗しいこと!

まるで竜宮城の浦島太郎か はたまた

スズメのお宿のじい様気分で

みんな大喜び!

そして始まる芸者遊びは。。。

あんなに楽しいものだとは知りませんでした。

要するにみんなで遊ぶゲームです。

女性もいるのでハメは外しません。

とても上品な遊びで笑い声が絶えませんでした。

立ったり座ったり けっこう動作も入るので

早く酔いが回るようにはなってますww

あとにも先にも私の芸者遊びはあの時だけ(笑)

そして思ったのは あの若さでプロとして

見事に外国の客をもてなす芸者さん

その偉大さです。。。

だいぶ脱線してしまいました。

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写真はそんな芸者衆。。。あるいは

遊女さんかもしれません。ともかく

粋筋の女性が描かれた古い羽裏地

と帯地などで作ったブローチです。

大好きな布で大事にしていました。

江戸時代の遊女や芸者衆の中には

下手な学者よりも博学の方がいたそうです。

そんな人達はやはりそれなりの素敵な旦那衆に

尊敬され、大切にされたのでしょうね。

後日談ですが、昼間会社で殿方が商談中に

奥方様達の東京案内をおおせつかり

私はあの芸者さん達に負けないよう

ホテルのだだっ広い部屋へ迎えに行き

張り切ってあちこちお連れしました。

銀座のデパートでは見ること、買うこと!

あの頃の日本のデパートは最高でしたもの。

木村屋の二階で一息ついて色々お話もしました。

夜は殿方達と待ち合わせをして

高級な鉄板料理を。。。私も遠慮なく。。。

経費で。。。すみません。。。

その後数週間たって お客から

大口の注文が入りました〜。

その時テレックスで交信していた私は

狂気しましたっけ。社長も大喜びです。

あれから何十年もたって 懐かしくなり

あの料理屋を探しましたが 見つかりません。

今だったらあの廃屋のような家も

かえって人気が出るだろうにと残念です。

今ではあれはひょっとすると

幻の雀のお宿だったのかな〜

なんて思います。良い時代でした〜。

誰もが上向きの日本を信じ 

希望に燃えていました。

時代も まだまだバブル期のような

なんでもお金。。。ではなく

どこかに日本の心がかすかに残っていました。

それからバブルになり 友達や知り合いの

株や土地の持ち主が「アンタどしたの?」

と言いたいくらい天狗になっちゃって。。。

と思うまもなくシャボンははじけ

年功序列が崩壊し 苦しい時代を迎え

私の弟や友人もリストラされました。

まあ〜なんとかやってますが。。。

あれからなかなか回復しない日本

国際化やグローバル化に食傷気味になって

でも流されて いじけ気味の日本。

戦後すぐ何にも無い時代に生まれた私達と

「何でもアリ」の時代に生まれ大きくなった若者達

(そのワリにはしっかり者も多いようですが)

その世代間の軋轢も怖いです。

先の大震災の後遺症や原発問題

追い討ちをかけるように消費税が上がり。。。

経済面の事をだけを考えると

回復はまだまだかも知れませんが

「人が幸せを感じる国」 なら

ひょっとしたら。。。

まだなんとかなるかも知れません。

いや、必ずなってほしい。。。

世界を見回せばそういう国はたくさんあって。

日本だってかつては。。。たとえば

貧乏国であっても庶民はみんな笑顔で

気品があり、人には思いやりを忘れなかった

江戸末期の日本。。。外国人をびっくりさせた国

またそんな国になって欲しいと 願わずにいられません。

がんばろうね、日本!

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
長々とつまらない思い出話を
最後までお読みいただいたあなた
本当に良い方ですね〜!

ありがとうございました。m(__*)m

お陰さまで以前よりは更新ができるようになりました。
これからもどうぞ宜しくお願いします〜。



posted by おとめ at 08:11| Comment(4) | TrackBack(0) | 古布のアクセサリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
乙女さん、ご無沙汰しております(^-^)/
いつも素敵な作品、楽しみに拝見してます。
最近特に惹かれていたのが、うさぎの押し絵♪
「古布に魅せられた暮らし(手づくりを楽しむ号)」に作り方付きで掲載されているのを見た時には、と〜っても嬉しかったです\(^o^)/
私も是非挑戦してみたいと思いま〜す‼
Posted by さっち at 2013年10月09日 13:28
さっちさんこんばんは〜♪
しばらくコメント欄を閉じさせていただいでいたのですがこうしてコメントいただくととっても嬉しいもんですね。

ありがとうございます!
うさぎの押絵巾着はにわかデザインしたワリにはおかげ様で皆さんに可愛い〜♪と言っていただいてます。
よかったら作ってみてくださいね。

さっちさんほどの腕前の方ならとても簡単だと思いますよ。
Posted by おとめ at 2013年10月09日 21:47
すばらしい思い出ですね!
雀のお宿?ってどういう. . . と
思ったらそういうお話だったのですね。
見かけはあれでも、料理がおいしく、芸者さん(しかも美しい)がいらっしゃるなんて、なんという一流どころ。
私はテレビで、芸者遊びを見たことしかないですが、金毘羅ふねふね(だったかな?)とか、扇飛ばしとか、やるんでしたっけ. . .
なんでも、昔ダイアナ妃がお忍びで京都にいらしたときいちげんさんお断りの芸者宿、断られたそうです。それを考えると、東京でも、芸者さんを拝見で来て、遊べたってそのかたたちからしたらどんなに魔法のような時間だったでしょう。

遊女の博学は、すごかったようですね。知識も、また立ち居振る舞いもより美しくないと人気も出ないでしょうし。昔のベネツィアの娼婦を思い出しました。あちらも自由に生きるご婦人、博学で美しく、また優雅で臨機応変な頭の回転の速さがないとやれないお仕事であったようですよね. . .

このブローチも、粋な女性たちにぴったりなフォルムで、とても美しいです。

追伸、リンクのなかで使ったことがないページもありました。いろいろとご心配、本当にありがとうございます。
Posted by めんまねえちゃん at 2013年10月09日 23:26
めんまねえちゃん様〜!

ほれぼれするような手拭で姉さんかぶりを本気で検討中のおとめです〜〜〜(笑)
忙しい中コメントありがとうございました。

若くてエネルギーがあふれていて、なんでも無我夢中でやった頃の事は一生の宝物ですね。

ホントねえちゃんの言うとおり、とてもじゃないが芸者遊びなんかに縁の無い者から見たら夢の別世界でしたよ〜。雀を助けたわけでもないのに。。。ww

リーズナブル料金だったのであれも昔流儀の店側の心意気だったのかもな〜と今では思います。今じゃそんな日本的な粋なサービスなんてめったに無い時代ですもの。

ベネツイアの娼婦ね〜なるほど〜
ルネッサンスの女達は魅力が一杯ですね。
絵画もすごいし色んな意味で大好きな時代です。

トラちゃんとハッちゃんの事心が傷みます。
こっちも駐車場にまだ一匹残っているんですよ。近所のお金持ちが気まぐれに餌やりをストップしてしまったのでうちにくるようになりました。
かわいそうな子達。。。なんとかしないとね。
Posted by おとめ at 2013年10月10日 08:21
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