またまたお久ぶりです。
(*_ _)人ゴメンナサイ
これを借りている間に↓


猫の手
(うちのはいささか毛むくじゃらです)(笑)
いつのまにか
すっかり春めいてきました。。。
そろそろ八百屋さんの店先に
蕗が並ぶようになりましたね♪
蕗のつくだ煮は私の大好物!
毎年作ります。それというのも
みずみずしい蕗を見ると思い出すのは。。。

となりの美少女、美奈子ちゃん(仮名)のこと。
昭和30年代のある日。。。
美奈子ちゃんと私は
真っ黒でピカピカの
巨大な黒豚に追いまわされて
江戸川のほとりを
死ぬほど逃げ回っていました。
。。。。。
美奈子ちゃんの家は雑貨屋でした。昔の言葉でいうと
万屋(よろずや)で、日常使うものを色々売っている
細々と商売している店。
いつもお母さんだけが店番をしていて、
お父さんの姿を見たことはありません。
うちはそのとなりで
しがない文房具屋をやっていました。
父親がその頃事業に失敗し
仕方なく家族を食べさせるため
細々と始めた商売でした。
父の実家はかなり裕福な商家でしたが、
六男坊だった父親は両親からの援助はほとんど
受けられずいつも苦労していました。
昭和40年代に入り
日本が高度成長期を迎えて
一家の生活がやっと安定するまでには
まだまだの頃でした。
我が家も隣もけっこうな貧乏暮らしでしたが、
あの頃の庶民は皆こんなものでしたね〜。
。。。。。
「ねえ、川へ行くけど一緒に行く?」と
美奈子ちゃんが誘いにきました。
私は川向こうの小学校で
美奈子ちゃんとは違う学校でしたが
帰ってくると毎日2人で遊んだものです。
一緒に江戸川のほとりへよく行きました。
あの頃はまだまだ自然が残っていて
釣り糸をたれれば
フナやどじょうなどがけっこう釣れたらしいです。
春にはつくしや野いちごなどが
そこらへんに一面顔を出していました。
けれども。。。
鉄道の高架下には「バタ屋部落」と呼んでいる
今でいうホームレスの人々の集落もありました。
戦争で焼け出されたのか、
畳二帖くらいのスペースに
掘っ建て小屋をたて、入り口には
むしろが下げてありました。それが、ずっと
10数軒もつらなっていたのを覚えています。
美奈子ちゃんと私は
その人達が飼っていた途方もなく大きな黒豚に
追いまわされていたのでした。
逃げ惑いながらもふと豚の顔を見ると
するどいキバまで生えているようでした。
ああ〜〜〜恐かった〜〜〜
私達は野苺をさがしにきたのですが
どこでどう豚の機嫌をそこねたのか
あんなに怖い思いをしたことはありません。
とっさに私達はそばのうっそうと繁った
蕗の葉陰にひっそりと隠れていました。
美奈子ちゃんはその場所を良く知っているみたいでした。
やっと大人しくなった豚がバタ屋部落にもどり
ほっとして、しばらくすると
美奈子ちゃんは蕗を摘み始めました。
私も蕗をつむのが楽しくて一杯つみました。
美奈子ちゃんが「これ、おいしいんだよ」と言ったので、
一層励んでつみました。
その蕗を一杯もって
美奈子ちゃんの家に行くと、お母さんがとても
喜んだのを覚えています。
お母さんはどこか寂しげなお顔の
とても物静かな方でした。
美奈子ちゃんと私は2人で爪の先を黒くしながら
蕗の筋をとりました。
座敷にはまだ小ぶりの火鉢がありました。
美奈子ちゃんはおもむろに火鉢に小鍋をかけ
5cmほどに切った蕗を入れ、
水、醤油、砂糖を入れました。
ぐつぐつと煮え始め、鍋から良い匂いが
あたり一面にただよいました。
煮える間、二人はおはじきをして遊んでいましたが、
時折美奈子ちゃんは妙に大人びた手つきで
鍋の中をかきまぜました。
夕方でおなかが空いてきました。
美奈子ちゃんが蕗の味見をしたとき
私にも味見させてくれました。
じっとりと醤油の沁みた
その味と香りは忘れられません!
その蕗の佃煮だけが
美奈子ちゃんちの夕食のおかずでした。
あとは白いご飯だけ。
それだけ。
今こんな食事がどこにあるでしょうね。
でもあの頃はそれが現実でした。
うちへ帰ると。。。
おかずは冷奴ときゅうりのぬか漬けでした。
どっこいどっこいです(^^;)
美奈子ちゃんはよく銭湯で倒れました。
貧血です。
憂いをおびた大きな目を濃いまつげが取り囲んだ
やや色黒ではあるものの絶世の美少女でした。
手足は長くてほっそりし、その頃はやっていた
「乙女刈り」というヘアスタイルが
とてもよく似合っていました。
うなじのところを
短く刈り上げたおかっぱで、たおやかな
首筋が一層ひきたったのです。
私も真似をしましたが、
丸顔の私はまるでワカメちゃんでした。
(>▽<;; ははは。
一緒に銭湯の湯船につかりながら
私は小学校のもう高学年なのに
洗濯板のような自分の胸を恥じ、
美奈子ちゃんのどこか大人びた
美少女ぶりに憧れていました。
それからしばらくして、私達一家は
引越しをし、美奈子ちゃんとは疎遠になってしまいました。
でも蕗を見るたびに、味わう度に、そのおいしさを
教えてくれた美奈子ちゃんを思い出します。
空腹にまずい物なし。。。てか〜〜〜
。。。。。
♪「夏がくれば思い出す」のメロデイーで♪
蕗を煮ると思い出す
となりの美少女、美奈子ちゃん
野原でいつも遊んだね
野いちご、つくし 摘んだよね
蕗がいっぱいホラ 生えている
あっちもこっちも 川のほとり
今夜のおかずは決まりだね〜(笑)
はるかな昭和 遠い空♪
。。。。。
つまらない思い出ばなし
読んでいただきありがとうございます
m(_)m

あの頃の作り方で作った蕗の佃煮(きゃらぶき)
あまりのおいしさにご飯を三杯おかわりしてしまいました。
ダイエット台無し!
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